プロ野球で8球団15人の利用者が判明したオンラインカジノ騒動。これに戦々恐々としているのが大学スポーツ界だという。 体育会系部員による体罰、パワハラ、イジメにとどまらず、違法薬物の所持・乱用も表沙汰になるなど、不祥事が相次いだのは記憶に新しい。 「数年前にコロナ禍で活動中止になるなど、部員は家や寮に籠もる期間が長かった。それを機に犯罪や犯罪まがいの行為に手を染める学生もいた。あるスポーツ名門大では数年前、部員による詐欺事件が発覚し、警察沙汰になっている。オンラインカジノで多額の借金を抱え、同僚部員と金銭トラブルに発展した事例もあると聞く。芸能界、プロ野球界での相次ぐカジノ利用者発覚を機に、騒動の飛び火を恐れる大学関係者は少なくありません」(大学事情に詳しいジャーナリスト) 実際、NHKは先日、オンラインカジノ問題のニュースで、スポーツベッティングに500万円をつぎ込んだという男子大学生が、ギャンブル依存で病院に通っている実態を明らかにした。この学生がスポーツ部員かどうかは定かではないが、大学生がオンラインカジノにハマり込む事例は少なくない。 鳥取県が昨年12月に県内全ての高校、大学生らを対象に行った調査によれば、「オンラインカジノを違法だと知っている?」との問いに、「いいえ」と答えた者が過半数の51%に上った。罪の意識の低さも、利用者が後を絶たない要因になっている。 SNS上では、オンラインカジノにハマった大学生とみられる投稿や、<手を出すと、就活に影響あるのか>などと、自身の未来を心配する投稿も散見される。 決済代行業者の摘発から、芋づる式に学生が捜査線に浮上する可能性もないとは限らない。大学スポーツ界に「オンカジ騒動」が飛び火しなければいいが……。 ◇ ◇ ◇ ところで、オンカジに手を染めていたプロ野球選手たちが逮捕される可能性はあるのか。弁護士に問い合わせると、意外な回答が返ってきた。いったいどういうことか。罰金刑を超える「最悪のシナリオ」とは。 ●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。