札幌市手稲区に住む90代の女性からキャッシュカードを5枚だまし取ったとして3月3日、恵庭市の解体業の男(20)が詐欺の疑いで逮捕されました。 男は2月26日、氏名不詳の人物と共謀して、自治体の保健課職員や銀行員になりすましキャッシュカード5枚をだまし取った疑いがもたれています。 警察によりますと、保健課職員を名乗る人物から女性の自宅の固定電話に「還付金の通知を送ったが返信がない。届け出がない場合は無効になるが、こちらで受け取れるようにする。どこに振り込んだらよいか」などと嘘の電話があり、だまされた女性は口座番号を教えてしまいました。 その数分後、銀行員を名乗る人物から「キャッシュカードありますか?キャッシュカードの暗証番号を教えてください。使えなくなります。取りに行きます」などとの電話があり、その後、銀行員を装った男が女性の自宅を訪れ、キャッシュカード5枚をだまし取ったということです。 男が立ち去った後、不審に思った女性が金融機関に電話し詐欺だと発覚。女性は現金の引き出しができないように手続きし、警察へ通報しました。 警察による防犯カメラの映像の解析などの捜査から男の関与が浮上し、逮捕しました。調べに男は「間違いない」と容疑を認めています。 男は受け子とみられ、警察はほかに共犯者がいるとみて調べを進めています。また、警察は不審な電話があったら警察相談専用電話「#9110」に相談するよう呼び掛けています。