ハナ信用組合(本店・東京)横浜支店で顧客の貸金庫から現金数億円を盗んだとして、神奈川県警が4日、同支店の元次長(49)を窃盗容疑で逮捕したことが捜査関係者への取材で分かった。 同信組は昨年2月、この問題を発表。元次長を懲戒解雇し、県警に告訴していた。 捜査関係者によると、元次長は横浜市中区の横浜支店で貸金庫の鍵を持ち出して複製。数年間にわたり、客が貸金庫に預けていた現金数億円を盗んだ疑いがある。 同信組の発表によると、同支店で鍵の使用データを印字した紙が一定期間なくなっていたことから内部調査し、2023年10月、現金の盗難がわかったという。 同信組は経営破綻(はたん)した朝銀東京信用組合などから事業譲渡され、02年に設立された。取材に「発表以上のことは答えられない。多大なるご迷惑とご心配をおかけし、おわびする」としている。(手代木慶、稲葉有紗)