去年、北海道旭川市で女子高校生を橋の上から転落させて殺害した罪などに問われている当時19歳の女の裁判員裁判で、女は女子高校生が転落した直前には「私は背中を押していない」と証言しました。 ・当時19歳の女の証言 「本当に取り返しのつかないことをしてしまった。亡くならせてしまった責任を一生涯かけて償っていきたい、本当にすみませんでした、ごめんなさい」 傍聴席に体を向け謝罪を繰り返した当時19歳の女の被告。 去年4月、内田梨瑚被告(22)と共謀して当時17歳の女子高校生を車で連れ去り、旭川郊外の橋の上から転落させて殺害した罪などに問われています。 4日行われた被告人質問の中で小西被告は、被害者の女子高校生が橋の欄干の外側に立たされ、川に転落する直前の様子を明かしました。 ・当時19歳の女の証言 「被害者が川の方を向いて手を横に広げて大きく深呼吸した。川の方をむいたまま前の方へ向きかけたところ、梨瑚さん(内田被告)が押した、私は押していない」 一方、内田被告は逮捕時の調べに「橋に置いてきただけで、落ちたところは見ていない」と容疑を否認していて、両者の主張は食い違っています。 ・当時19歳の女の証言 「リコに黙秘しろと言われたが、本当のことを話したら何をされるかわからないので怖かった。梨瑚さんの供述は作り話で、真実が闇に消されると思い、本当の事を話した、リコさんも真実を話してほしい」 小西被告は初公判で起訴内容を認めていて、弁護側は、「犯行の大半は内田被告の指示だった」などと情状酌量を求めています。 一方、検察側は「小西被告は、内田被告と同様の役割を主体的に果たしている」などと指摘しています。 裁判は5日結審し、判決は7日に言い渡されます。