韓国与党「国民の力」李喆圭(イ・チョルギュ)議員の息子A(30代)の大麻授受未遂容疑事件に関連し、警察が通報を受けてから4カ月後にAを検挙したことが分かった。警察は検挙当時、李議員の息子であるという事実を知らなかったが、メディア取材が始まった後に把握したと主張した。李議員もメディアの報道(中央日報2月28日付)が出てくるまで関連の事件を全く知らなかったと明らかにした。 警察国家捜査本部は4日、記者懇談会で「関連の通報を受けたのは昨年10月29日のことで、今年1月3日に身元を特定した」とし「Aを検挙したのは先月25日」と説明した。被疑者を特定するのに約2カ月、その後検挙までまた50日余りを要した格好だ。Aの身元を特定した後、「なぜ直ちに呼んで調査をしなかったのか」という指摘に対し、警察関係者は「一般麻薬事件もすぐに検挙する場合があるが、補強捜査および共犯がいるかどうかの確認もしなければならない」とし「通信捜査も同時並行したので分析に(時間を)要した」と説明した。検挙して当日逮捕するまで召喚もしなかった。 あわせて警察はAが李議員の息子である事実を検挙翌日のメディア取材で確認したと主張した。中央日報の取材が始まった後、Aの調査過程でようやく尋ねたという趣旨だ。A検挙当日の先月25日、警察内外に「李議員の息子が麻薬容疑で逮捕された」といううわさが広がった事実と相反する説明だ。 Aは昨年10月、ソウル瑞草区孝寧路(ソチョグ・ヒョリョンロ)のある建物の花壇から液状大麻(5グラム相当)を確保しようとしたが未遂に終わった容疑がもたれている。