刑事事件の捜査における長期間にわたる取り調べの是正を求める集会が3月4日、都内で行われ、2024年、裁判のやり直しで無罪が確定した袴田巖さんの姉、ひで子さんが出席しました。 このイベントは、逮捕されると罪を認めない限り長期間にわたって身体を拘束される日本の捜査の在り方を「人質司法」として、その是正を求めようというものです。会場には国会議員含め200人以上が訪れました。 1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人を殺害したとして死刑判決を受けながら、2024年、再審で無罪となった袴田巖さんの姉・ひで子さんも出席し、捜査機関による取り調べの在り方を批判しました。 <袴田巖さんの姉 ひで子さん> 「白状するまでひどい目にあわせたり、拷問をしたりして白状させるんです。そのおかげで弟は今も精神的に障害が残っています。私は巖だけ助かればいいと思っていません。人質司法で痛めつけられて白状して犯人にさせられた皆様をお助けしなければと思っています」 静岡地方裁判所の裁判官として2014年、袴田巖さんの釈放を決めた村山浩昭元裁判官も登壇し、「人質司法」は人権侵害だと訴えました。