県が発注した工事の入札に関する情報を漏らすなどした疑いで、2月に職員ら4人が逮捕された事件で、別の公共工事でも同様の行為があった疑いがあるとして、4人が再逮捕されました。 再逮捕されたのは県久万高原土木事務所の建設課長だった鈴木俊博容疑者で、2024年3月4日に入札が行われた県発注の工事を巡り、非公表だった一般入札価格などの情報を元県職員の宮崎裕文容疑者に漏らした疑いが持たれています。 宮崎容疑者は、この情報を久万高原町にある久保建設の社長久保陽生容疑者と当時社員だった大西聖容疑者に教えた疑いがあるということです。 県によりますと、今回の容疑に係る工事は久万高原町本組にある国道494号沿いの斜面を補強する災害対策工事で、非公表の調査基準価格が3763万5560円だったのに対し、久保建設は3767万7000円で落札していて、その差は4万円ほどでした。 警察では、捜査に支障があるとして4人の認否を明らかにしていません。 この4人は県発注の別の工事を巡る同様の容疑で2月逮捕されていて、松山地検は処分保留としています。