全国の性風俗店に女性を斡旋(あっせん)し、摘発を受けた巨大スカウトグループ「アクセス」を巡る事件で、警視庁の特別捜査本部はデリバリーヘルス(派遣型風俗店)に女性を斡旋したとして、職業安定法違反の疑いで、アクセス幹部の北村達也容疑者(27)=東京都新宿区西新宿=を逮捕し、同幹部、山内陽登(はると)容疑者(27)=新宿区中落合=を再逮捕した。容疑を認めている。 同庁保安課によると、北村容疑者はスカウトのリクルーターで、X(旧ツイッター)で募集し50人ほどを引き入れたと供述。スカウトらの報酬の一部を受け取っていた。 逮捕容疑は共謀の上、令和6年7月、東京都立川市のデリヘル2店舗に当時24歳の女性を斡旋したとしている。2店舗は7カ月間で女性計約280人の斡旋を受け、計約650万円の紹介料「スカウトバック」などを支払ったとみられる。 また、同課は埼玉県のソープランドに女性を斡旋し、売春による収益の一部を受け取ったとして、別のアクセス幹部ら2人=職業安定法違反罪で起訴=を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)の疑いで追送検した。