愛媛県発注の工事を巡って、入札価格に関する情報を漏らしたなどとして県の課長らが逮捕された事件。警察は別の工事でも不正な入札があったとして、この課長ら4人を再逮捕しました。 再逮捕されたのは、県中予地方局建設部河川砂防課の前の課長、鈴木俊博容疑者(58)。 元県職員で松山市の無職、宮崎裕文容疑者(61)。 久万高原町の久保建設社長、久保陽生容疑者(61)。 従業員の大西聖容疑者(42)の合わせて4人です。 県警などによりますと、鈴木容疑者は久万高原土木事務所建設課長だった去年2月下旬、町内で実施する道路斜面の防災工事の一般競争入札で、非公表の価格に関する情報を宮崎容疑者に漏らした疑いがもたれています。 宮崎容疑者はその後、大西容疑者を介して久保容疑者に情報を伝え、久保建設が去年3月4日に行われたこの工事の入札に参加。 県によると、当時非公開の「調査基準価格」3763万5560円に対し、4万1440円差の3767万7000円で落札したということです。 警察は「捜査に支障がある」として4人の認否を明らかにしていません。 4人は久万高原町内の別の工事でも不正な入札をしたとして、今年2月に逮捕されています。