愛媛県発注の工事の入札を巡る官製談合事件で、県警は5日別の工事の入札でも非公表の価格に関する情報を漏らした疑いなどで、県職員の男ら4人を再逮捕しました。 青木稜悟記者: 「再逮捕された4人は、こちらの斜面の対策工事を巡って非公表の価格情報を漏らし、不正に落札した疑いが持たれています。」 官製談合防止法違反などの疑いで再逮捕されたのは、県中予地方局建設部の元河川砂防課長鈴木俊博容疑者(58)と県職員OBの宮崎裕文容疑者(61)、久万高原町の久保建設の社長久保陽生容疑者(61)と従業員大西聖容疑者(42)の4人です。 県警によりますと、鈴木容疑者は県が2024年3月4日に入札を行った久万高原町の道路沿いの斜面を補強する防災工事を巡り、県職員OBの宮崎容疑者を通じて久保建設に非公表の価格に関する情報を漏らし、公正な入札を妨害した疑いです。 県によりますと、久保建設は非公表の「調査基準価格」3763万5560円に対し、3767万7000円で入札し落札していて、その差は4万1440円でした。 県警は捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていません。4人は2月12日に県が発注した町内でのがけ崩れ防止の対策工事を巡り、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されていて、県警は情報への見返りが無かったかなど厳しく追及する方針です。