長野駅前3人殺傷事件 男性殺人の容疑で矢口雄資容疑者(46)を再逮捕へ 未だ黙秘続ける【長野市】

長野駅前で発生した男女3人殺傷事件で、県警は、容疑者の男を殺人の疑いで8日にも再逮捕する方針を固めたことが分かりました。 1月22日の夜、長野駅前で3人が相次いで刃物で刺されました。 この事件では、重軽傷を負った男女に対する殺人未遂の疑いで長野市の無職・矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)容疑者(46)は2回、逮捕されていますが、県警は、8日にも死亡した40代の男性に対する殺人容疑で再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で分かりました。 今回、容疑者の逮捕には、防犯カメラで犯行前後の足取りを追う「リレー捜査」が、大きな決め手となりました。 県警は、新年度における自治組織や自治体を対象とした防犯カメラ設置補助事業について、予算を従来の350万円から1000万円に増額して要求しています。 5日の県議会・警察委員会では、議員からこんな質問が… ■丸山栄一県議(自民党) 「さらなる増額を考えているのか?」 ■県警生活安全企画課 北原研一課長 「街頭防犯カメラの有効性・有用性を広く周知し、幅広く設置促進への働きかけを行うとともに、治安情勢を踏まえて、本事業のさらなる拡充を検討してまいりたい」 これまでの捜査関係者への取材で、矢口容疑者は生活保護を受給していて、事件当時自宅の電気や水道は止まった状況だったことが分かっています。 長野市議会では、議員からこんな質問が… ■阿出川希 市議(共産党) 「事件を受け、(長野市)生活支援課としてどう対策していくのでしょうか?」 ■長野市・臼井一保健福祉部長 「緊急を要する場合には、臨時的な貸し付けを行うなどの対応を行っています。引き続き訪問などを通じて、生活状況や健康状態を確認するとともに、気軽に相談できる信頼関係を構築し、関係機関とも協力しながら支援していきます」 このように述べた上で、長野市では1月末時点で、生活保護受給者のうち4世帯が電気・ガス・水道を止められていると明らかにしました。 矢口容疑者は,いまも黙秘を続けているということで、動機の解明などが急がれます。

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