噴霧乾燥機の不正輸出容疑で社長らが逮捕され、後に起訴が取り消された機械メーカー「大川原化工機」(横浜市)への捜査を巡り、東京地検が不起訴とした当時の警視庁公安部捜査員のうち1人について、東京第4検察審査会は5日までに「不起訴不当」と議決した。 2月25日付。地検は改めて刑事処分の可否を判断する。 別の捜査員1人は「不起訴相当」とされた。 2人は2020年3月、同社元役員島田順司さん(71)の弁解録取書を裁断し、その経緯について虚偽の報告書を作成、行使した疑いで刑事告発され、今年1月に不起訴(嫌疑不十分)となった。 検察審査会は議決で、捜査員の1人が作成した「(弁解録取書を)過失で裁断した」とする報告書について、「内容虚偽と考える」と指摘。別の捜査員との共謀は認めなかった。