女子トイレに侵入、個室でわいせつ行為か 東京国税局の査察官を逮捕

駅構内の女子トイレの個室に侵入し、女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁は、東京国税局職員の阿部駿介容疑者(35)=東京都江戸川区臨海町1丁目=を不同意わいせつ容疑で逮捕し、6日発表した。「まったく身に覚えがないです」と容疑を否認しているという。東京国税局によると、阿部容疑者は国税査察官だという。 ■女子トイレに約30分間滞在か 中央署によると、阿部容疑者は昨年12月14日午後8時半ごろ、東京都中央区の東京メトロ日本橋駅構内の女子トイレの個室内で、数分間にわたり、20代女性の体を触るなどのわいせつな行為をした疑いがある。 阿部容疑者は午後8時ごろに女子トイレに侵入し、トイレ内に約30分間にわたり滞在。女性は阿部容疑者に気付かず個室に入った。 阿部容疑者はその数分後、女性がいる個室のドアから侵入。女性が抵抗したため、阿部容疑者はトイレから立ち去ったという。女性が近くの駅員に被害を申告し、駅員が110番通報した。 女性は同署の調べに「鍵を閉めた」と話したが、鍵が壊れた形跡はなかったという。同署は、女性が鍵を閉めていなかったか、阿部容疑者が何らかの方法で鍵を開けたとみて調べている。 国税局は「職員が事件を起こしたとすれば、公務に対する信頼を著しく損なうものであり、誠に遺憾です。事実関係を確認し、厳正に対処する」とコメントした。 国税査察官は、裁判所の許可状を得て、悪質な脱税者に対して捜査や差し押さえなどの強制調査を実施し、刑事罰を求めるために検察に告発する役割を担っている。(福冨旅史)

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