2歳の長男に暴行し、死亡させたとして逮捕された父親は当初の説明から一転、自らの関与をほのめかす供述をしていることがわかりました。広島市内では、親が子へ暴力を加える事件が相次いでいます。 広島市東区の飲食店従業員の男。6日朝、傷害致死の疑いで送検されました。警察によると、2024年10月、自宅で2歳の長男の腹部に暴行を加え、肝臓がつぶれる「肝挫滅」による出血性ショックで死亡させた疑いです。 「子どもが遊んでいて気づいたら、転んでいて頭を打った」 当初はこう話していたという容疑者ですが、逮捕後の調べに対しては自らの関与をほのめかす供述をしているということです。長男の体には数か所の薄いアザも残っていたということで、警察は容疑者が日常的に虐待していた可能性もあるとみています。 親が子に暴力を加える事件が相次いでいます。広島市南区では、母親と祖父が3歳の男の子の両腕や口に粘着テープを巻きつけたとして逮捕・起訴。男の子は一時意識不明となり、いまだ呼びかけに反応する程度だと言います。 県内の児童虐待の相談件数は、年々増加しています。2023年度は6000件を超え、過去最多を更新。これを受け、県はこども家庭センターの支所を増やし、相談体制を強化する予定です。 【スタジオ】 虐待が疑われるケースを見つけたときは、児童相談所の対応ダイヤル「189番」で24時間無料で対応しています。また、虐待以外でも子育てに関する悩みなどもフリーダイヤルで受け付けています。 (2025年3月6日放送)