【詳報】「重大な疑義生じている」県と八戸市が“改善勧告” 立ち入り検査で医師勤務状況の不整合と入院患者の定員超過明らかに 青森県八戸市・みちのく記念病院殺人隠蔽事件

県と八戸市はみちのく記念病院に対しそれぞれ改善勧告によろう行政指導を行ったことを明らかにしました。 事件を巡って県と市は先月病院への立ち入り検査を2回行っていました。 その結果を受け県は病院の構造設備を許可を受けずに変更しているとして改善を求めました。 一方、八戸市は一部の医師の勤務状況が実態と記録で整合しないことと一部の病室で定員を超えて患者を入院させていたことに対し改善を求めました。 県と市は改善状況の報告期限など改善勧告の具体的な内容は今後の検査に影響が出るとし明らかにしていません。 ★宮下知事 「2回の検査を通じて医療法に関して重大な疑義が生じていますので今後の行政処分も念頭に今回の行政指導」 「(行政)指導を繰り返すあるいは次(行政)処分という可能性も十分ある」 宮下知事は今後の検査結果次第では改善命令や開設許可の取り消しなど県が行政処分を行う可能性も示唆しました。 みちのく記念病院はRABの取材に対し「粛々と対応していく病院として地域に医療を提供していく」と答えました。 殺人隠蔽事件を巡っては、病院を運営する医療法人の理事長、石山隆容疑者と弟で医師の哲容疑者がおととし3月病院の中で発生した殺人事件を隠そうとした犯人隠避の疑いで逮捕されています。 死亡診断書に書かれていた死因は「肺炎」と虚偽の内容でした。 捜査関係者によりますと、死亡診断書には当時認知症の疑いで入院していた医師の名前がありました。 またこの医師の名前が書かれた死亡診断書は200枚以上に上り、死因の7割が「肺炎」だったことがわかっています。 捜査当局は診断書の偽装が常態化していた可能性があるとみて調べを進めています。

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