川崎 22年前の殺人事件、容疑者の車から被害者の血液検出 現在は黙秘

2003年10月に行方不明となっていた川崎市高津区下作延、会社員の男性=当時(26)=が約6年半後の10年4月に同区内の山林で白骨化した遺体となって発見された事件で、殺人容疑で逮捕された元同僚の会社員の男(46)=同市麻生区=が所有する車両から、男性の血液が検出されていたことが7日、県警への取材で分かった。 県警によると、男を任意で取り調べた10年11月ごろに男名義の車両を押収。車内から検出された血液が、鑑定で男性のものと一致した。捜査関係者によると、車両は現在も県警が保管している。 また、男は同市内の酒類販売店で店長として勤務。当時、副店長だった男性との間に何らかのトラブルがあったといい、当時の同僚らは「(男が男性に)暴行を加えていた」という趣旨の証言をしているという。 男は03年1月に自主退職。後任として男性が店長を務めていたが、同10月30日の勤務を最後に連絡が取れなくなり、同11月1日に行方不明届が出されていた。 捜査関係者によると、男は逮捕当初「やっていません」と供述して容疑を否認していたが、現在は黙秘しているという。高津署捜査本部は暴行トラブルやその後の2人の関係など詳しい状況を調べている。

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