オンライン詐欺の犯罪、前年より26.7%増加 中国

中国の司法トップは8日、去年1年間に発生した犯罪などの状況について発表しました。発表によると、オンライン詐欺の犯罪が26.7パーセント増加したということです。 中国の最高裁判所にあたる最高人民法院は8日、司法当局の活動状況について年に1度の報告を行いました。この中では、去年1年間の犯罪の状況についても明らかにしていて、これによるとオンライン詐欺の犯罪は前年より26.7パーセント増加したということです。 オンライン詐欺をめぐっては、ミャンマーとタイの国境周辺で中国系犯罪集団による拠点の実態が次々と明らかになっており、中国国内でも大きな関心を集めています。 発表によると、当局が摘発しすでに審理も終えたオンライン詐欺の犯罪はおよそ4万件、犯罪に関与した人数はおよそ8万2000人にのぼるということです。最高人民法院のトップは、「法に基づき厳しく罰する」と強調し、取り締まりの強化をアピールしています。 また去年、学校などを標的にして相次いだ無差別襲撃事件などをめぐっては「迅速に容疑者の逮捕・起訴につなげ、犯罪を抑止し、国民の不安な心情を安心させた」などと迅速な対応もアピールしました。

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