米国のあるブランドショップで77万ドル(約1億1397万円)相当のダイヤモンドのイヤリング2組みを盗んだ男が逮捕の過程でこれを飲み込む事件が発生した。 ワシントン・ポストなどによると、米テキサス州ヒューストン出身の32歳の男は先月26日、フロリダ州オーランドのショッピングモールにあるティファニーのショップで77万ドル相当のイヤリング2組みを盗んだ容疑で起訴された。 警察の調べによると、男はショップの店員に宝石の購入を希望するNBA選手に代わって来たとだましてVIPルームで案内を受けた。 男はこの席で135万6500ドル相当のダイヤモンドイヤリング2組みと指輪を持って逃げようとした。男ともみ合いになった店員は指輪を回収するのには成功したが、イヤリング2組みは盗難された。 通報を受けた警察は防犯カメラの映像を通じて男の車のナンバーを確認し、男がテキサスに移動するものと判断して高速道路パトロール隊に知らせた。パトロール隊はその日の夜に男を高速道路で逮捕した。道路交通法に違反して捕まった男は警察の指示に応じず拘禁された。この際に盗んだイヤリングを飲み込んだという。 警察によると、男は逮捕された後にパトカーの中で「窓の外に投げるべきだった」と話し、拘置所では「私の腹の中にあるもののためにも起訴されているのか」と尋ねた。 オーランド地検が公開したエックス線写真では男の消化器官の中に白い異物が見つかった。警察は「この異物は彼が盗んだティファニーのイヤリングと推定される。彼が排出すれば回収して確認するだろう」と明らかにした。 一方、男は2022年にもテキサス州のティファニーで窃盗した容疑で裁判にかけられ5年の刑を宣告されている。