建築用の設計ソフトの海賊版を不正に販売した疑いで男が逮捕された事件を受け、デジタル著作物などを管理する団体が県警に感謝状を贈りました。 建物の設計などに使われるCADソフト。販売価格はおよそ875万円です。福井警察署などは先月、このソフトを不正に複製した、いわゆる「海賊版ソフト」をオークションサイトを通じて東京都内の2人の男性に販売したとして、兵庫県神戸市の建設業で40代の男を著作権法違反の疑いで逮捕しました。販売価格は正規品のおよそ10分の1だったということです。 業務用ソフトの海賊版は減っているものの、今もなおネットで流通していて、デジタル著作物などを管理するコンピュータソフトウェア著作権協会は10日、今回の逮捕は不正に複製・販売を行う犯罪者に大きな警鐘となったとして、県警に感謝状を贈りました。 協会では、ソフトが海賊版と知りながら入手し、業務で使うことも著作権侵害になるとして、オークションなどで格安で販売されているソフトを安易に購入しないよう呼びかけています。