警察手帳や逮捕状のようなものを示すケースも オレオレ詐欺の全てが警察など捜査機関を名乗る手口 去年1年間の被害総額は13億2341万6000円 愛媛

特殊詐欺が増加していることを受け、県内の金融機関3社と県警が、防止に向けて協定を結びました。 県警と協定を結んだのは伊予銀行と愛媛銀行、愛媛信用金庫で、4者で特殊詐欺の手口や被害の情報を共有し、対策強化を図ります。 締結式では、それぞれの代表が協定書にサインし、県民の財産を守るために一層の連携を確認しました。 県警によりますと、県内では去年1年間に135件の特殊詐欺が確認されていて、そのうち7割=91件が、インターネットを含む金融機関の口座に現金を振り込み、だまし取られたということです。 県警組織犯罪対策課 近藤章課長補佐 「身に覚えのない料金の請求など困ったことがあれば、警察相談電話『#9110』へ遠慮なくご相談ください」 13億2341万6000円。こちらは去年1年間に警察が認知した、愛媛県内の特殊詐欺とSNS型投資詐欺、それにロマンス詐欺の被害総額です。 前の年に比べて、6億1000万円余り増加しています。 中でも深刻なのがSNS型投資詐欺で、去年の被害額は7億1000万円を超え、全体の半分を占めています。 また、注意したいのがオレオレ詐欺です。 去年の被害額は1億1000万円余りと、前年の2倍以上に増加。今年は2月末までに既に12件、およそ7600万円の被害が確認されていて、その全てが警察や検察など捜査機関を名乗る手口でした。 電話などを通じたやり取りの中で「あなたの口座が犯罪に使われている」などと不安にさせた上、警察手帳や逮捕状のようなものを示すケースもあります。 警察では「ラインなどメッセージアプリで連絡することはない」として、「そうしたものが寄せられた場合は、警察に対面で相談してほしい」と呼びかけています。 こうしたオレオレ詐欺にしてもその他の詐欺にしても、知識を身に付けることはもちろん、1人で抱え込まず周囲に相談することが被害を未然に防ぐことにつながりそうです。

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