マッチ売りの少女、白雪姫、シンデレラ…。真実の愛を求める乙女たちがたどりついたのは、現代の“かぶきタウン”だった!? 「インプレゾンビの初恋」など、時流を捉えた創作漫画をSNSに投稿し、多くの支持を集めているきたしま(@kazkitashima)さん。ウォーカープラスでは「現代を生きる童話少女」と題し、愛と嘘と欺瞞に満ちた令和流の“おとぎ話”をお届けする。 ホス狂・パパ活・整形・OD…。ネオン街で生きるプリンセスたちは、ハッピーエンドを掴み取れるのか? 今回は、“港区女子”のシンデレラの物語(後編)です。 ――ショックを隠せないシンデレラと、嘲笑するアナスタシアの対比が印象的でした。表情を描くときにこだわったポイントがあれば教えてください! 自分のなかの常識が崩れ去った瞬間の顔は、ショックというより思考停止状態になるのかなと思います。目は大きく驚きつつも、頭では何も考えられない“無”の顔になるといいなと思いながら描きました。 ――地元に帰り、つつましやかに生きることを選んだシンデレラ。彼女の結末について、きたしまさんの思いがあれば教えてください! 田舎と都心とでは、あらゆるものの価値が違っていて、都心では馬鹿にされるような生活が田舎では幸せだったりしますし、その逆もあると思います。港区の相場を知ったシンデレラがそれを忘れるのは容易なことではなさそうですが、果たしてシンデレラはこのまま地元で暮らし続けるのか?その顛末は、みなさんに想像してもらえればと思います。