歯科医師免許の停止中に熊本市の老人ホームで診療を行ったとして、東京都の男が逮捕されました。 歯科医師法違反の疑いで逮捕されたのは、東京都目黒区下目黒の無職、吉川保(よしかわ たもつ)容疑者(65)です。 吉川容疑者は歯科医師免許が停止していた2022年4月4日から約1か月の間に、熊本市にある8つの老人ホームなどで、問診や歯垢・歯石の除去、入れ歯の治療をした疑いが持たれています。 厚生労働省によりますと、吉川容疑者は2022年2月10日から3か月間、厚生労働省から歯科医師としての免許を停止されていました。 しかし警察によりますと、吉川容疑者が診療を行っていることが外部からの連絡で判明し、九州厚生局熊本事務所が今年(2025年)1月「吉川容疑者が免許停止中に医療行為をしている」と告発しました。 吉川容疑者が歯科医師の免許停止となった理由について、厚生労働省などは現時点で明らかにしていません。 吉川容疑者は過去に熊本市内の歯科医院での勤務経験があったということです。 警察の調べに対し、吉川容疑者は「間違いありません」と容疑を認めているということです。