マニラ、フィリピン、3月12日 (AP) ― 人道に対する罪で国際刑事裁判所(ICC)に逮捕されたフィリピンのドゥテルテ前大統領は3月11日、マニラからオランダのハーグに移送されたが、首都の空軍基地周辺では、前大統領を支持する数百人規模の集会が開かれた。 ドゥテルテ前大統領(79)は、ICCからの逮捕状に基づいて、この日早く香港から家族とともにマニラに到着した際に逮捕された。 在任中に指揮した麻薬撲滅のための弾圧を巡り、ICCは国際刑事警察機構(ICPO)を通じて人道に対する罪で同氏を告発、逮捕を命じた。 ICCは、ドゥテルテ前大統領がフィリピン南部ダバオの市長を務め、後に大統領に就任した際に監督した弾圧による大量殺人を調査してきた。 前大統領在任中の弾圧による死者数は、国家警察が報告した6000人以上から、人権団体が主張する3万人以上まで大きな幅がある。 AP通信が見たICCの逮捕状には、被害者に対する攻撃は「広範囲かつ組織的なものであり、数年にわたり行われ、数千人が殺害された信じるに足る合理的な理由がある」と述べている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)