3月11日、ロドリゴ・ドゥテルテ前大統領がフィリピン警察によって逮捕された。膨大な数の死者を出した「麻薬戦争」による人道に対する犯罪の疑いで、国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出していた。 香港からマニラ空港に到着したところを拘束されたドゥテルテは、ICCの本部があるオランダのハーグへ移送されている。英誌「エコノミスト」によれば、彼が逮捕されると何百人もの支持者が集まり、「英雄であるフィリピンの元大統領は正当な手続きを受けずに連れ去られた」と抗議したという。 一方で、国際メディア「カンバセーション」は「これは少なくとも数千、あるいは数万人に及ぶ超法規的殺人の犠牲者の遺族にとって、正義への一歩となる」と報じた。