3月1日に亡くなったみのもんたさん(享年80)は、どんな取材でも断らない人だった。 '20年1月、『秘密のケンミンSHOW』を自ら降板し、全盛期に16本あったレギュラー番組がゼロになった。心境を尋ねようと、本誌記者は神奈川・鎌倉山にあるみのさんの自宅を訪問した。アポなし取材だったが、当時75歳だったみのさんはパジャマ姿で応対してくれた。 「司会業には天性のものがあるなんて自負していたけど、若いタレントのテンポについていけなくなった。スタッフもそれは感じていて、『みのさん、お疲れですか?』なんて気を遣われるんです。そんな状況でいつまでもしがみついていられないじゃない? まだしゃべれるという気持ちと、潮時だなって気持ち。両方自分のなかにはあるんだけど、あんまりみっともないのは嫌だからさ」