偽の新1万円札を使ってコンビニで商品を購入したとして、27歳の男が警視庁に逮捕されました。偽の新札を使ったとして摘発されるのは全国で初めてのことです。 捜査関係者によりますと、偽造通貨行使の疑いで逮捕されたのは、職業不詳の斎藤瑞樹容疑者(27)です。 斎藤容疑者は先月10日、東京・新宿区のコンビニエンスストアで偽造された新1万円札を使い、飲料とたばこ1箱あわせて690円分を購入した疑いがもたれています。 記者 「斎藤容疑者はホログラムが光らない偽の新1万円札を、こちらのコンビニで使っていたということです」 コンビニの店員が、受け取った紙幣のホログラムが光らないことや、すかしがないことを不審に思い、レジの中の現金と見比べたり光にすかしたりした結果、偽札だと気づき通報していました。 警視庁が斎藤容疑者の自宅を捜索したところ、偽造されたとみられる新1万円札と新5千円札が50枚以上見つかったほか、家庭用プリンターも見つかっていて、警視庁は、斎藤容疑者が紙幣をカラーコピーしたうえで、何らかの細工を加えていた可能性があるとみています。 偽造された新札を使ったとして摘発されたのは全国で初めてのことで、斎藤容疑者は取り調べに対し、「私がやったことです。間違いありません」と容疑を認めているということです。 先月以降、都内の複数のコンビニやタクシーで偽札を使った事案が相次いでいて、防犯カメラの捜査などから斎藤容疑者の関与が疑われていて、警視庁は余罪を調べています。