大分県警の巡査の女が詐欺の疑いで逮捕された事件を受けて、幡野徹県警本部長が13日の定例会見で「県警察に対する信頼を著しく損なうもので大変申し訳なく思っている」と改めて謝罪しました。 この事件は、大分東警察署生活安全課の巡査、安達明音容疑者(27)が去年12月、他人に渡す目的で金融機関の口座を開設し、キャッシュカードなどをだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕・送検されています。 捜査関係者によりますと、安達容疑者は消費者金融などから1000万円近くの借金をしていたことが新たにわかりました。また、これまでに安達容疑者は「借金の相手から口座を作るよう言われた」などと供述し、オンラインカジノが原因で借金をしていたことが分かっています。 事件を受けて県警の幡野徹本部長は13日の定例会見で謝罪し、「逮捕当日に本部長通達で一層の綱紀粛正を指示した」と話しました。 幡野徹本部長: 「今回の事件は県警察に対する信頼を著しく損なうもので大変申し訳なく思っている。県警察としては引き続き捜査を徹底し、明らかとなった事実関係に即して厳正に対処するとともに職員一丸となって信頼回復に取り組む」 安達容疑者の口座には特殊詐欺事件の複数の被害者から数百万円が入金されていて、警察が事件の詳しい経緯を調べています。