カンボジア拠点のSNS詐欺事件、57歳男に懲役5年判決 佐賀地裁

カンボジアを拠点としたSNS(交流サイト)型投資詐欺事件で佐賀県警が逮捕し、詐欺罪に問われた東京都台東区、清掃作業員の男(57)に佐賀地裁は13日、懲役5年(求刑懲役6年)の判決を言い渡した。 岡﨑忠之裁判長は判決理由で、被告が日本語のやりとりの修正作業や架空の投資家を装ってFX(外国為替証拠金取引)に関する音声の録音作業を行ったとして「日本人を標的とする詐欺行為を行うために不可欠の役割を果たした」との判断を示した。 弁護側は、被告が詐欺に関わるとは知らなかったと主張していたが、インターネットの検索の内容やカンボジアへの渡航の経緯から「(作業をする)オフィス内にいた中国人らが正規の業務に従事していると信じていたとは考えがたい」などとして退けた。 判決によると、共謀して2023年4〜5月、カンボジアを拠点に佐賀県内外の4人にうそのFXを持ちかけ、計約4千万円をだまし取った。

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