スクープ!中国で消息途絶えていた神戸学院大の大物教授、1月にひそかに日本に帰還していた、中国で何があったのか

(ジャーナリスト・吉村剛史) 2023年夏の一時帰国を機に「失踪状態」となり、中国当局による拘束が疑われる状態が続いていた神戸学院大学(本部・神戸市中央区)の中国人教授・胡士雲氏(64)が今年1月下旬、春節休暇直前にひそかに日本に戻っていたことが3月13日までにわかった。同大学が認めた。 今年は習近平国家主席の国賓訪日も取りざたされるなか、王毅外相が3月22日に都内で開催される日中韓外相会談出席のため来日するタイミングなどと関連する可能性もある。 ■ 日本に戻ったのは春節休暇直前の1月24日 胡教授の突然「失踪」は昨年3月16日、筆者取材による本誌記事でスクープ。2023年8月の夏休みを利用した一時帰国を機に連絡が取れなくなった。その翌月には亜細亜大学の中国人教授も2023年2月中国に一時帰国したまま所在不明となっていることが発覚。相次ぐ日本国内在住の中国知識人の“失踪”劇に、「中国当局による拘束」が疑われ、その背景が様々に取りざたされていた。 【参考記事】中国当局が拘束か、神戸学院大の超大物教授が昨夏に一時帰国して以来「半年以上行方不明」状態(2024.3.16) 約1年半ぶりに日本に戻った胡士雲教授は神戸学院大学グローバル・コミュニケーション学部グローバル・コミュニケーション学科で「中国語の古典と伝統」をはじめ、中国語の初級から応用表現にいたる各コース、ゼミなどを担当してきた。

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