タイ当局に拘束され、ミャンマーの特殊詐欺拠点での活動に関与した可能性があるとされる男について、大阪府警が25日にもタイから大阪に移送し、知人をスタンガンで暴行、監禁したとする逮捕監禁容疑などで逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、男は住所、職業不詳藤沼登夢容疑者(29)。昨年8月、大阪市西区の路上で、知人男性を車に乗せて、スタンガンで暴行して監禁したなどの疑いがある。 府警は容疑者と暴行を受けた男性は、匿名・流動型犯罪グループ(匿流)のリクルーターで金銭トラブルがあったとみている。この事件とミャンマーの特殊詐欺拠点との関連を慎重に調べる。 ミャンマーの拠点を巡っては、約1万人の外国人が監禁されていたとみられ、今年1~2月、計7千人以上が保護された。タイ当局は、宮城県や愛知県の高校生をミャンマー国境付近で相次いで保護したという。