17日、鹿児島県議会の総務警察委員会が開かれ、鹿児島県警本部の前の捜査二課長の書類送検や、酒気帯び運転などによる警察官の懲戒処分など、不祥事が相次ぐ中、議員から再発防止策の効果を疑問視する声が上がりました。 鹿児島県警・岩瀬 聡本部長 「非違事案、再発防止対策に閉会中を含め、多くの時間を割いていただいた。このような時間を割いていただくこと自体が我々の不徳の致すところ」 17日、2024年度最後の県議会の総務警察委員会で、県警の岩瀬本部長が陳謝しました。 2024年、県警では現職警察官や元幹部ら4人が逮捕されています。 さらに2月には県警本部の前の捜査二課長が不同意性交の疑いで書類送検され、3月には酒気帯び運転などで、警察官2人が懲戒処分を受けたことが明らかになっています。 前の捜査二課長が書類送検となり、逮捕されなかった理由について、議員が県警に説明を求めました。 鹿児島県警・牛垣 誠首席監察官 「様々な状況、客観的証拠等から総合的に判断して、逮捕・強制捜査には至っていない」 多発する不祥事に、2024年8月に発表された再発防止策の効果を疑問視する意見や質問も投げかけられました。 湯浅 慎太郎 県議 「同じ方法を繰り返しても同じだと考えるが、次にこれまで以上のことをやる。非違事案を発生させないためにやり方を変えていかないと同じ事を繰り返すのでは」 鹿児島県警・岩瀬 聡本部長 「残念ながら非違事案が完全になくなることが達成できていない。やり方にも問題はあると思う。ただ、繰り返し口酸っぱくやっていくということ。他のやり方、もっといいやり方があるのであれば、ちゅうちょせずそれを採用していく」 議員からは県警に対して、意識改革のために女性やマイノリティの人権を尊重するための勉強会の実施や、再発防止策の成果が県民に伝わるように情報発信に努めることなど、6つの項目を盛り込んだ要望が出されました。