トルコ当局がエルドアン大統領のライバルを“汚職”で刑務所収監 「不正と無法がまん延」イスタンブールで“100万人デモ”

夜の広場に集まる大勢の人々。 見渡す限り、人で埋め尽くされています。 集まっているのは抗議デモの参加者で、その数約100万人。 トルコで今、何が起きているのでしょうか。 トルコの最大都市イスタンブール。 地下鉄でデモ会場に向かうと、ホームに降りたそばから、熱い空気が流れ始めました。 携帯のライトをともし、抗議の意思を示す人々。 トルコ当局は19日、イスタンブールのイマモール市長を汚職の疑いで身柄を拘束。 23日には逮捕し、職務を停止するとともに刑務所に収監したのです。 イスタンブール市民からは「私たちの国では不正と無法がまん延している。私たちはそれに抗議するために来た」「これは政治的な決定だったと考えている。抗議のために4日間来続けている」といった声が聞かれました。 逮捕されたイマモール市長は、主要野党の次期大統領選の候補に指名されていて、エルドアン大統領の最大のライバルとされています。 イマモール市長自身、拘束される直前、動画で国民へのメッセージを残しました。 トルコ・イスタンブール イマモール市長: 国民の皆さんに私が毅然(きぜん)と立ち向かうことを知ってほしいのです。 イマモール市長が拘束されて以降、反発する人々による抗議デモが国内各地に広がり、警官隊との衝突に発展しています。 ライバルつぶしとの見方が広がる中、エルドアン大統領はデモを「街頭テロ」だと批判し取り締まりを強化。 当局は、27日まで集会やデモなどを禁止すると発表しています。 イスタンブール市内では、デモ隊が集まりやすい「タクシム広場」など一部の観光地が閉鎖されました。 当局は、23日までにデモ参加者など1200人以上を拘束しています。

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