「首絞めて殺した」徳島の橋付近で口論か 女性死体遺棄事件の容疑者

知人女性の遺体を徳島県那賀町の山中に遺棄したとして、高知県香美市香北町の郵便局員、福留健太容疑者(45)が徳島県警に死体遺棄の疑いで逮捕された事件で、福留容疑者が「腕で首を絞めて殺した」という趣旨の供述をしていることが24日、捜査関係者への取材で分かった。県警は供述内容などから、徳島市中心部にある徳住橋の付近で2人が口論となり、その付近で福留容疑者が殺害したとみて捜査を進めている。 捜査関係者によると、20日午後7時25分ごろ、福留容疑者と神戸市の飲食店員、山村かおりさん(37)はそれぞれ運転してきた車で、徳島市中心部のコンビニエンスストアの駐車場で合流した。2人は車を置いたまま、徒歩で約400メートル離れた徳住橋に移動し、何らかの理由で橋付近で口論になったとみて調べている。 捜査1課などによると、同日午後8時20分ごろ、山村さんの知人から「山村さんが電話してきて、泣いて騒いでいる。位置情報から徳島市内にいる」などと県警に電話で相談があった。福留容疑者は午後8時45分ごろ、1人でコンビニの駐車場に戻り、自分の車に乗って出て行ったことが防犯カメラで確認されている。 高知県警が21日午後0時40分ごろ、福留容疑者の自宅近くで同じ高知ナンバーの車を発見。徳島県警が福留容疑者から聴取を進めると「山村さんを徳島県内の山中に遺棄した」などと供述し、県警は22日午前、那賀町の山中で砂に埋められた状態の山村さんの遺体を発見した。 県警は24日、司法解剖の結果、山村さんの死因は首の圧迫による窒息死だったと発表した。 また、日本郵便四国支社(松山市)は23日、福留容疑者が土佐山田郵便局(高知県香美市)の課長代理だと発表し、「事案の全容が判明次第、厳正に対処します。このような事件が発生したことについて、おわび申し上げます」としている。(森直由)

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