【03月24日 KOREA WAVE】ソウル行政裁判所は24日、全国農民会総連盟(全農)が25日に予定していたユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領の罷免を求める「トラクター上京集会」を不許可とした。ただトラクターの使用は禁止する一方で、トラックについては20台まで、午前10時から午後5時までの進入を許可した。 全農傘下組織が22日、「25日にトラクター20台と1トントラック50台を動員して『ソウル再進撃』集会を開く」と、警察に届け出ていた。同組織は25日にソウル市瑞草区に集合し、午後2時から「尹大統領即時罷免決議大会」を開いた後、午後3時から2時間にわたり景福宮までトラクターによって行進するとしていたが、警察が難色を示した。それでも全農が強行する姿勢を見せたため、警察は23日午後2時、集会禁止を通告した。 これに対し、全農は「警察の集会禁止通告が基本的権利を侵害する」として、その禁止通告処分の取消訴訟を提起し、同時に執行停止の仮処分も裁判所に申請していた。 ソウル行政裁判所は、集会(25日開催)まで時間が差し迫っていることから、関連規定に従い、審問なしの決定を下した。 同組織は昨年12月21日にも、ユン大統領に対する逮捕状の執行を求め、慶尚南道や全羅南道からトラクターを運転して上京を試み、1泊2日にわたって警察と対峙した。この過程で、公務執行妨害の容疑で参加者2人が連行されている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News