覆面レスラー「仮面貴族」ミル・マスカラスのおいで、ドス・カラスの息子となる元WWEヘビー級王者のアルベルト・デル・リオ(47)がファンとの暴力事件を起こし、6カ月間の出場停止処分を受けた。 地元メキシコのメディア「TVアステカ」によると、ティファナでメキシコ団体AAA興行でエル・イホ・デル・ドクター・ワグナー・ジュニアとの試合中、ファンからコインやビールを投げつけられたことに激高。観客席に飛び込み、ファンにいすを投げつけたと報じられた。 さらにファンからいすを投げ返され、乱闘に発展。周囲にいた高齢女性が負傷し、病院に搬送されたという。事態を重くみたティファナ・コミッションは180日間の競技出場を停止する処分を下した。また所属団体となるAAAは罰則を科すかを決めていないという。20年には米テキサス州サンアントニオで恋人への暴行の疑いで逮捕され、裁判になった過去がある。 アルベルト・デル・リオは00年代前半、バトラーツやゼロワン、ハッスルなど日本マットにも参戦。総合格闘家としても活動し、ドス・カラスJr.のリングネームで、03年10月のPRIDE武士道でミルコ・クロコップ、04年2月のPRIDE27大会では中村和裕とも対戦。09年、15年と2度WWEと契約を結び、WWE世界ヘビー級王座、WWE王座を2回ずつ獲得している。