3月24日夕方、静岡県浜松市で軽トラックが小学生の列に突っ込み、4人が死傷した事故。現場にブレーキの跡はありませんでした。逮捕された男は「事故当時の記憶がない」という趣旨の供述をしているということです。現場から中継です。 <浜松総局 寺坂元貴記者> 事故から丸一日たった現場です。私が3月25日朝、ここに来たときは1つだった花束がいまは20以上に増えています。事故が起きた現場を見ますと、路側帯沿いの壁には20メートルほど車が擦った跡がはっきりとついています。一方、車が走ってきた道路を見るとブレーキの跡は確認できません。 捜査関係者によりますと下り坂でかなり速いのスピードのまま小学生の列に突っ込んだのではないかということです。これまでの情報をまとめました。 <浜松総局 野田栞里記者> 「浜松市の事故現場です。小学生の集団に突っ込んだとみられる軽トラックが、今レッカーされていきます。その軽トラックの下にはつぶれた自転車が確認でき、事故の衝撃の強さがわかります」 3月24日午後4時半頃、浜松市中央区舘山寺町で坂を下っていた軽トラックが小学生4人の自転車の列に後ろから突っ込みました。4人は自転車で縦一列で進んでいたといいます。 この事故で近くに住む小学2年生の女児(8)が死亡し、女児の姉(10)が意識不明の重体、小学4年生の女の子2人が軽傷です。亡くなった女児の家族によりますと女児と姉は友人2人と一緒に遊びに出たところ事故にあったそうです。 事故を起こした運転手に対しては、涙ながらに「妹はこれからの人生を頑張っていくはずだった。犯人は許せない」とした上で「とにかく上の子は助かってほしい」と話しました。 現場は、浜松市動物園や浜名湖の近くで観光スポットが集まる地域。S字カーブが続く下り坂です。 <近所の人> 「見通しは悪いですよね」 <自転車に乗る人> 「けっこうきわきわのところを車が走っている」 <寺坂記者> 「事故現場にさしかかる場所ですが、下りはけっこう急でカーブがきついうえに左側が狭いので、少しふくらんでしまうと接触してしまうおそれがあります」