通勤のために利用していた民間駐車場で料金を支払わずに出庫し、群馬県警に逮捕されたとして、同県高崎市は環境部主事の男性職員(30)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は3月26日付。管理監督責任として、直属の上司である環境部長、課長、係長を文書による注意処分とした。 市によると、男性職員は3月7日午後5時半ごろ、職場を退勤し、通勤のために利用した民間駐車場で自家用車に乗車。料金を支払わずに、フラップ板を強引に乗り越えて出庫したところ、警戒していた警察官に見つかり、威力業務妨害の疑いで8日に逮捕された。9日に釈放され、現在は在宅捜査となっている。 高崎市の聞き取りに対して、男性職員は昨年6月ごろから、出勤日のうち約9割にあたる150日程度、駐車場を不正利用していたという。支払わなかった金額は計約18万円に上った。 動機について、男性職員は「金銭的に将来に不安があり、できるだけお金を使わずに済ませたかった」と話しているという。 富岡賢治市長は「市民の皆さまの信頼を損なうこととなり、誠に申し訳ございません。今後、このような事が二度と起こらないよう、改めて服務規律の確保の徹底に努めてまいります」とコメントした。