土地取引をめぐり大阪地検特捜部に逮捕・起訴され無罪判決を受けた不動産会社の元社長・山岸忍さん（６２）が、国への賠償が退けられたことを受け、控訴しました。 岸さんは弁護団を通じ、「著しく不当で正義に反する判決だと思います。大阪高裁で破棄されることを強く望んでいます」などとコメントしています。 山岸さんは２０１９年に学校法人の土地取引をめぐり大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが無罪判決を言い渡され、国に７億７０００万円の賠償を求めて訴えを起こしていました。 ２１日の判決で大阪地裁は、担当検事の事件の見立ては「一定の合理性がある」とし、「原告の関与を肯定する元部下の供述を信用し、原告の供述の信用性がないと判断することも不合理ではない」として、訴えを退けていました。