ネットフリックス「アドレセンス」製作者と英首相が懇談 ネットで広がる「有害な男らしさ」「女性嫌悪」を描く話題作めぐり

イギリスのスターマー首相がネットフリックスの話題作「アドレセンス」の製作者と懇談し、作品のテーマである「有害な男らしさ」がもたらす子どもへの影響とその対策について意見を交わしました。 今月からネットフリックスで配信が始まったドラマ「アドレセンス」は、13歳の少年が少女を殺害した容疑で逮捕されたことから始まる物語で、ネット上でまん延する「有害な男らしさ」やミソジニー=女性嫌悪が子どもに及ぼす影響を描いています。 イギリスメディアによりますと、▼配信開始から4日で2400万回以上の視聴回数を記録し、▼世界71か国で視聴回数1位となるなど、すでに社会現象を巻き起こしています。 スターマー首相は3月31日、「アドレセンス」の脚本家らと懇談し、ネット上で過激化する女性嫌悪から子どもたちをどう守るかについて意見を交わしました。 イギリス スターマー首相 「『アドレセンス』がこれほど話題になっているのは、多くの人が(ネットで過激化する女性嫌悪の)リスクや恐怖を認識するようになったこと、それにどう対応するかという認識が高まったことにあります」 調査団体によりますと、イギリスでは2010年以降、少なくとも1924人の女性の命が男性によって奪われていて、これは平均すると2.7日に1人が殺されている計算になるということです。 また、政府はおととしまでの5年間で、女性に対する暴力が37%増加したと報告しています。 イギリスでは、インフルエンサーがネット上で広める「有害な男らしさ」や女性嫌悪が暴力を助長する可能性があるとして、懸念が強まっています。

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