3月28日、神奈川県川崎市の50代の女性のスマートフォンに警察官や検察官を名乗る男から電話があり、現金180万円がだまし取られる被害がありました。男からかかってきた電話番号の“末尾”には、警察署の電話で使われる「0110」が用いられていました。 被害届を提出したのは、南魚沼市内に滞在していた神奈川県川崎市の50代の女性です。女性は、3月28日午前11時ごろから午後5時ごろまでの間に、スマートフォンに宮崎県警や検察官を名乗る男から電話があり「あなたのキャッシュカードが犯罪に使用されている」「これからオンラインで取り調べを行う。今からLINEのIDを言うので、そのIDを検索し出てきたアカウントにあなたの名前を送ってください」「私が金融調査のためあなたに指示をしますが、勝手な操作はしないでください。今ここで失敗すると、あなたを逮捕しなければならない」などと言われたということです。 女性は、2回にわたって男から指定された口座にネットバンキングを通じて、現金合計180万円を振り込みだまし取られました。女性は不審に思い、折り返し電話をかけるとつながらなかったため、宮崎県警に電話しました。 女性は宮崎県警から「詐欺にあっている」と言われ110番通報をし、被害が発覚。 男からかかってきた電話番号の末尾には、警察で使われる「0110」とありましたが、冒頭には国際電話に使われる「＋」がついていたということです。警察は、警察を名乗る電話で身に覚えのないものは、電話を切り相談するよう呼びかけています。