口座に振り込まれた詐欺事件の被害金50万円を、犯罪収益と知りながら引き出したとして、中国国籍の男女2人が「組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反」容疑で逮捕されました。 逮捕されたのは、いずれも中国国籍で大阪市内に住む35歳の会社員の男と、35歳のアルバイトの女です。 警察の調べによりますと、2人は去年7月、共謀の上大阪市内の金融機関のATMから、男名義の口座に入金された詐欺事件の被害金50万円を犯罪収益と知りながら引き出した疑いが持たれています。 長崎県警・組織犯罪対策課では、去年7月頃から県内で相次いだ投資による儲け話をかたる「SNS型投資・ロマンス詐欺事件」の捜査過程で今回の犯行が発覚したとしており、ことし3月には35歳の女を同じ容疑で逮捕しています。 警察は2人の認否について「捜査に支障がある」として明らかにしていません。 一方警察は、犯罪で得られた資金を出所をわからなくする目的で繰り返し送金する「マネーロンダリング」の一環とみており、余罪も含めて捜査を進めています。