【独自映像】「すぐ洗浄しないと水漏れする」“点検商法”繰り返したか 詐欺容疑で清掃会社社長ら逮捕

高齢者の家を訪問して、「給水管の掃除が必要」とウソをつき、金をだましとったとして清掃会社の社長の男ら2人が逮捕されました。男らは全国で被害が相次ぐ「点検商法」を繰り返していたとみられています。 的井文謙記者 「午前8時44分です。マンションから出てきた男に捜査員が声をかけました」 任意同行のため捜査員に声をかけられた男。しかし、次の瞬間ー。 的井記者 「男が暴れています」 「いま警察に取り押さえられました」 その後、捜査員らに付き添われ、警察署へと向かいます。詐欺の疑いで逮捕された大阪市の清掃会社「ブルーム」の社長・高橋謙一容疑者(57)。 その詐欺の手口とみられているのがー。 「点検商法」 点検商法とは、住宅の点検と称して、言葉巧みに必要以上に高額な工事などの契約を結ばせる手口です。 警察によると、今回、被害にあったのは吹田市に住む70代の女性で、去年9月、清掃業者と名乗る人物から突然、「給水管の洗浄が必要な時期になりました」と電話があったといいます。 その後、清掃業者として訪ねてきたのが高橋容疑者と、8日、新たに逮捕された首藤治展容疑者(55)です。 高橋容疑者(吹き替え) 「すぐ洗浄しないと劣化して水漏れする恐れがある」 2人は、こう女性の不安をあおって、必要のない給水管の清掃代金などとして約180万円をだまし取った疑いがもたれています。 点検商法の被害は近年、全国的に増加していて、京都でも今年2月、屋根の修繕工事で、一定期間は契約を解除できるクーリングオフ制度の説明をしなかったとして、リフォーム会社のオーナーの男が逮捕されました。 国民生活センターによると、2024年度の相談件数は、2020年度の倍以上の1万4388件に上るといい、警察は注意を呼びかけています。 高橋容疑者らの認否は明らかにされていませんが、同様の被害相談が他にも寄せられているということで、警察は実態を詳しく調べています。

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