記憶の扉のドアボーイ・山下メロです。記憶の底に埋没しがちな平成時代の遺産を今週も掘り返していきましょう。 さて、今年は昭和100年として昭和の時代を振り返る機会も増えています。その際に、「今では信じ難い昭和のあるある」として出てきがちなのが「テレビに女性の裸が登場していた」という話。 そして、平成初期にもお色気を売りにした深夜番組が多数あり、今もたびたび話題になる『ギルガメッシュないと』や『平成女学園』がテレビ東京でスタートします。そんな中で96年に始まったテレビ東京系列の深夜番組が『出動!ミニスカポリス』でした。 「時にはパンチ。時にはキック。逮捕しちゃうぞ!」というお約束の口上が記憶に新しいミニスカポリス。ミニスカートのアメリカ女性警官風のコスチュームで、巡査や署長から出される任務を遂行していくという番組構成でした。 任務は基本的にセクシー路線のゲームで、ミニスカであることから、パンチラが起きるようなものが特に多くありました。発売された番組のVHSにも「ベスト・オブ・パンチラ編」があり、いかにパンチラを売りにしていたかがわかります。 関連番組も含めると約10年続き、その後もたびたび復活するなど、長く愛されるコンテンツでした。初代ミニスカポリスさとう珠緒さんから、大原かおりさん、来栖あつこさんら有名タレントを輩出し、CDまで発売しています。 ほかにも、漫画やゲームを発売したり、パチンコになったりとメディアミックス展開する人気ぶりでした。非公式のコスチュームも売られ、令和の今なおハロウィンの時期にはミニスカポリス風の仮装を見かけることがあります。 ちなみに、この番組より早い95年に始まったのがフジテレビ『今田耕司のシブヤ系うらりんご』。うらりんギャルと呼ばれるスカート姿の女性たちがパンチラしまくる前衛的な番組でした。 こちらは、驚くことに深夜番組でなく夕方5時にパンチラだらけ。しかも平日に毎日生放送。さすがに前衛的すぎたのか半年で終了しました。 撮影/榊 智朗 山下メロ