東京都心から少し離れた私鉄沿線の高級住宅街にある三階建ての白亜の豪邸。大きなガレージの前で子供と遊ぶ人気女優の姿を、近隣の住民は温かい目で見守ってきた。 「広末さんが暴力事件を起こしたとのことですが、信じられません。あなたたちメディアは彼女のことを悪く書くことが多いが、子煩悩で本当にいい人。お子さんが小さい頃は自宅前で一緒に遊ぶ姿がありましたが、お子さんを見守る視線はやさしいお母さんそのもの。 地域住民との関係も良好で、とりわけ同じ学校に通わせているご近所さんとは親しくしています。まだ何があったのかわからない状態だし、お子さんもいます。あまりいじめないであげて」(広末の自宅に近くに住む女性) 衝撃的なニュースが駆け巡ったのは、4月8日早朝のことだった。女優の広末涼子(44)が、交通事故を起こして搬送された病院で看護師に暴行して怪我をさせたとして、傷害容疑で現行犯逮捕されたのだ。 「衝撃の事件の発端は、広末が起こした交通事故です。彼女が運転する車が新東名高速道路の上り線の掛川PAを出てすぐの粟ヶ岳トンネル内で、大型トレーラーに追突してしまった。 その後、広末は静岡県島田市内にある病院に救急搬送されましたが、検査待ちの間に病院内をフラフラと歩き回り、それを止めた看護師の女性を数回蹴ったり、腕を引っ掻いたりして、怪我を負わせた疑いが持たれています。 車は同乗していたマネジャーを名乗る男性が所有しているものでしたが、事故時には広末が運転していた。2人は別の病院に搬送され、男性は事件現場には居合わせなかった」(全国紙社会部記者) 現在、静岡県警は経緯について調べを進めているが、事故を起こす前、広末が立ち寄ったサービスエリアで突然、「広末で~す」と他人に話しかけるなど不審な行動をしていたとの情報もあり、薬物検査も行われるという。 アイドル女優として人気を博していた頃、度重なる奇行が取り沙汰され、「プッツン女優」と呼ばれたこともあった広末。今回の事件を受け、彼女の「不安定な精神状態」を指摘する声も出ているが、自宅周辺で「広末涼子の日常の姿」を聞くと、事件とは結びつかない姿が浮かび上がってきた。