交通事故後に搬送先の病院で看護師に暴行したなどとして女優・広末涼子容疑者が傷害の疑いで逮捕、送検された事件で、静岡地検浜松支部は10日、広末容疑者の勾留を請求し、静岡地裁浜松支部に認められた。同地検支部が明らかにした。また、静岡県警はこの日午前、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで、東京都世田谷区にある広末容疑者の自宅への家宅捜索を行った。 * * * * 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、今回の静岡県警の広末容疑者の勾留を認める決定について「単なる傷害事件ではないと見ているということ。今回の事件が薬物の影響下で起こったのかどうか、詳しく調べるためだと思います」と見解を述べた。 若狭氏は「広末さんは身元もはっきりしているし、看護師のけがもそれほど重くはないと思われます。普通は釈放されるケース」と指摘。広末容疑者の自宅を家宅捜索したのも薬物関係に起因する危険運転致傷罪の疑いが理由である可能性があるとし「違法薬物だけでなく、花粉症や風邪薬など市販の薬物などが影響しての事故でも危険運転致傷罪に問われます。さまざまなケースを考え、調べが進むのかなと考えられます」と説明した。 勾留期間は10日間で、勾留期限は今月19日となる。若狭氏は「この19日がポイントで、危険運転致傷罪に問えるかどうかなどの一定の結論が出る可能性が高い」と予測。期限前に釈放されることもあるが「薬物が絡むと調べには時間がかかる」とし、可能性は少ないことを示唆した。さらに10日間の拘留延長することも可能だが「調べが難航すれば、ないとは言えない」とした。