10日(現地時間)に行われたコパ・リベルタドーレス2025・グループステージ第2節のコロコロ(チリ)vsフォルタレーザ(ブラジル)戦において暴動が発生し、試合が途中で中止となった。試合前にはサポーター2名が警察車両との衝突で轢かれて死亡しており、状況を混迷を極めている。 南米サッカー連盟(CONMEBOL)の公式Xは11日(現地時間)、試合開始前にコロコロサポーター2名がスタジアム周辺で死亡したことを発表。「ご家族とご親族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。私たちはこの困難な瞬間にあなた方と共にいます」と追悼のメッセージをつづった。 ブラジルメディア『ge.globo』が同日に伝えたところによると、18歳と13歳のコロコロサポーター2名が試合開始前にスタジアム外で警察車両に轢かれて死亡。現時点で、この2名がどのような経緯で車両と衝突するに至ったのかという詳細は出てきていない。試合が始まると、諸対応に怒りを示した一部コロコロサポーターが突如バリケード破ってピッチに乱入し、選手たちや審判団はロッカールームに避難した。鉄製の棒状の物が投げ込まれ、ピッチ上は非常に危険な状態となった模様だ。 主審とCONMEBOL関係者は試合再開について協議したものの、結局試合は中止に。スタジアム入場口でも混乱が生じて約10人のサポーターが逮捕され、負傷者も出ている。同試合の主催側であるコロコロには、管理の問題があったということでCONMEBOLから重大な制裁が科される可能性もある。 南米ナンバー1クラブを決める大会で、何とも残念な出来事が発生してしまった。