覚醒剤などを所持したとして、警視庁が、東京・銀座にある老舗料亭「金(かね)田中」社長の岡副真吾容疑者(63)=東京都港区=を覚醒剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。逮捕は9日付。容疑を認めているという。 金田中は歴代首相も利用した高級料亭で、ホームページによると、銀座を中心に4店舗を構えている。直近では、石破茂首相が3月27日に「新ばし 金田中」を訪れている。 捜査関係者によると、逮捕容疑は昨年10月、同区の路上に止めていた乗用車内で、覚醒剤約0・6グラムと乾燥大麻約1グラムを所持していたというもの。 容疑者の違法薬物所持の疑いについて捜査していた同庁が、今月9日に自宅を捜索したところ、複数回使用できる量の覚醒剤が見つかった。個人で使用する目的で所持していたとみられるという。(藤田大道)