タクシーの運転手に暴行を加えたとして60代の男が逮捕されました。 熊本市内で客を乗せたタクシーの車内映像には、後部座席から男性運転手に向けられた足が映っていました。 「おら!」 「お客さん、お客さん」「ちょっと警察呼びましょうかね」 乗客の男が突然運転手に対し、暴行を加え始めます。 「おら、なめやがって、こいつおら、おら、」 続けて、運転手の髪を繰り返し引っ張り殴るなどの暴行を続けます。 「今まさかの乗せてるお客さんに暴力振るわれてるんですよ。痛い、痛い…」 運転手は会社に連絡し、警察に通報しようと試みますが。 「殺すぞおら」 「殴られてできません」 「ぜってー殺す」 傷害の疑いで、現行犯逮捕されたのは、住所・職業不詳の男(68)。警察によりますと、10日午後9時半すぎ、熊本市南区出仲間で、乗っていたタクシーの50代の男性運転手の頭を複数回殴るなどの暴行を加え、けがをさせた疑いが持たれています。 タクシー会社が「乗務員が客から暴行を受けている」と警察に通報し、事件が発覚しました。 調べに対し、黙秘を続けています。 容疑者は、中央区南熊本の居酒屋から帰宅するためにタクシーに乗車。運転手の対応に一方的に腹を立てて、犯行に及んだとみられています。 運転手の男性は、頭から出血するけがをしました。警察は犯行の動機などを調べています。