有名女性アイドルグループのメンバーなどの性的虚偽映像物(ディープフェイク)を製作して流布し、チャットルームで該当の虚偽映像物を楽しんでいた10~30代男性100人余りが大量に警察に捕まった。被害者は女性アイドルグループのメンバー、女優、インターネット個人放送進行者(BJ)や被疑者の一般人の知人など100人余りに達する。 京畿(キョンギ)北部警察庁サイバー犯罪捜査第2隊は児童青少年の性保護法、性的暴行犯罪の処罰等に関する特例法など違反容疑でテレグラムチャットルーム運営者23人を検挙し、このうち13人を拘束送検したと11日、明らかにした。警察はまた、チャットルームに参加した60人余りも検挙した。 主要チャットチャットルーム運営者の30代男性Aは昨年8月から今年3月まで自身が好きな女性アイドルグループのメンバーなど芸能人30人余りを対象に性的虚偽映像物1100件余りを製作してテレグラムのチャットルームに流した容疑がもたれている。Aさんは主に熱心なファンを対象に非公開チャットルームを運営し、一部の会員は制作された映像物を利用して芸能人を性的に嘲弄したほか、ファンサイン会で芸能人の等身大写真を活用して淫乱写真を撮影したことが分かった。 ◇女性芸能人、アイドル、BJ、一般人など100人余りが被害 また別のチャットルーム運営者である30代男性Bはアイドルや女優、BJなど計70人余りを対象に150件の性的虚偽映像物を製作して共有した。Bはディープフェイクだけでなく「ディープボイス」技術を利用して芸能人が動画を操作して実際に不適切な言葉を言わせたりもしていた。Bが運営したチャットルームの会員数は360人余りに達することが確認された。 検挙された中で20代男性CはBのチャットルームで知り合いの中学時代の同級生ら一般人を対象に300件余りの性的虚偽映像物を製作して共有していたことが明らかになった。 警察の調査の結果、検挙された人々のほとんどは無職の10~20代で、基礎生活保障受給者も含まれていた。彼らは非営利目的のチャットルームを運営して会員から「作家様」という呼称で呼ばれ、自分たちの性的ファンタジーと認定欲求を満たすために犯行を犯したことが確認された。チャットルーム参加者の場合、芸能人ディープフェイクが捜査機関の捜査対象ではなく、仮に処罰されても処罰が弱いと認識していたことがわかった。 京畿北部警察庁は国家捜査本部(サイバー犯罪捜査課)を通じて国際共助など捜査協力を進め、韓国女性人権振興院所属中央デジタル性犯罪支援センターと協力して映像物の削除・遮断、国選弁護人選任など被害者保護措置も取った。これとあわせてAらの芸能人を対象にした虚偽映像物制作・流布犯行と関連し、被害者保護や迅速な被疑者特定および厳正な捜査のために芸能事務所と協力関係を構築した。 京畿北部警察庁サイバー捜査第2隊のキム・ジョンヒョン隊長は「被疑者が運営していたテレグラムチャットルームの開設・運営者の検挙にとどまらず、参加者まで持続して追跡、検挙していく方針」としながら「デジタル性犯罪は被害者の日常を破壊する深刻な犯罪で、根絶のために最善を尽くしていく」と話した。