覚醒剤所持で社長逮捕の「金田中」新喜楽や吉兆と並ぶ日本三大料亭、石破首相も先月末利用

覚醒剤などを所持したとして社長の岡副真吾容疑者(63)が逮捕された料亭「金田中」(東京都中央区)は大正時代の創業で、新喜楽や吉兆と並び「日本三大料亭」の一つに数えられる。政財界の要人が通う社交場として知られ、石破茂首相も岡副容疑者が逮捕される約2週間前の先月27日に会食で利用したばかりだった。 ■約50畳の座敷 金田中は、東京・新橋の花柳界の伝統を受け継ぐ老舗料亭だ。東京・銀座にある「新ばし 金田中」には庭の竹林を愛でられる約50畳の座敷があり、洗練された日本料理を楽しむことができる。特に政界の要人が頻繁に利用しており、石破首相も今年1月15日と3月27日に同店で会食を楽しんだ。 岡副容疑者は経営の幅を広げ、直営店を含め、都内に4店舗を展開してきた。新橋花柳界の伝統も大切にしており、芸者が年に一度会して踊りを披露する「東をどり」の責任者も務めてきた。今年は5月24日に開く予定だった。銀座の料亭や芸者衆をまとめる東京新橋組合の頭取も務め、新橋演舞場の経営者として文化の継承にも力を注いでいた。(村田幸子)

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